四大文明の叡智を融合させたこれからの医療
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学院長のご挨拶

第二世代の統合医療学を目指す

学院長 渡邊昌

学院長 渡邊昌

時代の趨勢として、従来の西洋医学に伝統的治療法を取り入れた統合医療が求められています。しかし、統合医療の理念や方法は人により様々で、決まった形では臨床現場に入っていません。私たちは、このような事態を解決するには、統合科学に基づいたパラダイムの変換が必要と考えます。地球上に今までいくつもの文明が誕生しては消えましたが、西洋文明、黄河文明、インダス文明などの流れは現代まで継続しています。これらの文明にあっては、病や死は大きな問題であり、それぞれ解決法が考えられてきました。これを「統合知」に基づいてサイエンス&アート(理論と技術)で評価し直しました。

「人のいのち」という共通項により、それぞれの良い点を組み合わせた結果、より高い次元の「第二世代の統合医療」のコンセプトが生まれました。一般に西洋文明は還元主義的、東洋文明は全体主義的といわれます。ルネッサンス以後の西洋文明は、病気の「座」を求め続け、メカニズムを明らかにし病巣を除去する、という体系を作りました。中国の文明は、陰陽・五行の「相」の変化を重視し、そのバランスを取ることで身体を良くしていくということを重視しています。インドのアーユルヴェーダは体質を重視し、オイルによる解毒を重視し、瞑想などでセルフヒーリングを強化することを目的としています。日本の漢方は、江戸時代からの古方により「証」の変化に応じた漢方薬で治す治療体系です。

さらに生活習慣や食事の重要性は、いずれの文明にも共通しています。ギリシャ文明ではヒポクラテスが、黄河文明では黄帝内経、日本でも貝原益軒の養生訓、石塚左玄に始まる食養道など、体験から生み出された共通した教えがあります。

 第二世代の統合医療は「食・こころ・身体」を3本柱とし、生涯を通じてスピリチュアルな生き方を支えるものです。統合医療学院はこの3本の軸に沿って、人々の自己治癒力を最大限に生かし、全人的なアプローチによりスピリチュアルな生き方をサポートする医療を実学として普及させることを目的としています。そして具体的な診断法、治療法に通暁した医師・統合医療コーデイネータ―の育成、また、会員相互のスピリチュアルな生き方を深めることに主眼を置いています。

 第二世代の統合医療では「未病を治す」食養生も重視され、抗加齢医学の健康長寿と重なる点も多いので、これからの長寿社会を支える核として在宅医療、地域医療に役立つ実学となるでしょう。

年内に「統合医療コーデイネータ―認定事業」「臨床統合医療研究会」「一般会員への健康セミナー」などを開始する予定です。私たちの豊かな生活、安心できる日本の将来のためにも「医・食・農」を連携させた新しい医療の普及を発展させる必要があり、できるだけ大勢の方のご参加をお待ちしています。

学院長 渡邊昌